国家資格の歯科技工士の資格がないのに歯の治療に使う詰め物を作ったとして、大阪府警は8日、歯科技工会社「サンエー」(同府吹田市)の社長(50)ら役員4人とパート従業員の女性2人を歯科技工士法違反の疑いで書類送検した。社長ら4人は資格はあるが製造工程に無資格のパートの女性2人を関与させていたという。社長は「補助的な仕事なので歯科技工ではないと思った」などと容疑を否認しているという。
生活環境課によると、書類送検容疑は、6人が共謀して今年1月、歯科技工士の資格がないのに歯の治療に使う金属やセラミックの詰め物を製作したというもの。社長は「健康被害が出ていないので大丈夫だと思った」と話しているという。同社は他社よりも納期が早かったといい、府警は関西の200以上の歯科医院に販売したとみて調べている。
同社は「担当者がいないのでコメントできない」としている。