7日夜、仏大統領選の勝利を決め、パリ・ルーブル美術館前に集まった支持者の歓声に応えるマクロン候補(左)と妻のブリジットさん=ロイター
「ルペン氏は論外だが、マクロン氏も嫌だ」
そんな大統領選だった。
仏大統領選、マクロン氏が当選 ルペン氏が敗北認める
特集:フランス大統領選挙
選挙戦の最終盤。反欧州連合(EU)だけでなく、反イスラム、反移民を訴える右翼のルペン氏が工場や教会を訪れると、「ファシストは出ていけ」との声があがり、ものが投げつけられた。一方でマクロン氏も、工場労働者らから、「カネは働く人たちのものだ」とのヤジを浴びた。両候補ともに「嫌われ者」の面があったのは否めない。
IPSOS社が投票日直前に実施した世論調査では、「マクロン氏に投票する」とした人の4割超が「ルペン氏に反対するため」だった。「政策に共感した」のは2割に満たない。
なぜか。マクロン氏はエリート…