IPPNW日本支部の代表支部長就任を受け、記者会見に臨む横倉義武・日本医師会長=14日午後、広島市東区、宮崎園子撮影
核兵器廃絶を求める医師らでつくる国際組織「核戦争防止国際医師会議(IPPNW)」日本支部は14日、広島市内で開いた支部総会で、「代表支部長」職を新設し、横倉義武・日本医師会長(72)が就任した。横倉氏は記者会見し、「(国際情勢が)緊迫した時期だからこそ、核戦争防止を国民の健康を預かる医師の立場から強く主張していきたい」と述べた。
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これまで広島県医師会長が単独で担ってきた支部長職は、長崎県医師会長と2人体制に。横倉氏が10月に世界医師会長に就任することをにらみ、同支部の世界への発信力と国内の組織力の強化を狙う。
IPPNWは1985年にノーベル平和賞を受賞している。(宮崎園子)