総務省が16日発表した2016年の家計調査報告によると、2人以上の世帯の平均貯蓄は前年比0・8%増の1820万円だった。増加は4年連続で、同様の調査を始めた59年以来、3年連続で過去最高を更新した。
平均貯蓄額の内訳は定期預金が727万円(15年比7万円減)、普通預金が412万円(同18万円増)、生命保険などが378万円(同4万円増)など。「タンス預金」は含まない。
調査対象の過半数を占める世帯主が60歳以上の高齢者世帯の平均貯蓄は2385万円の一方、全体の3分の2の世帯の貯蓄額は1820万円を下回っており、高齢者など一部富裕層が平均を押し上げている構図だ。総務省統計局は「年齢が高いほど貯蓄が多い。高齢化が進んだ影響で平均貯蓄が増え続けている」という。