千葉県松戸市常盤平3丁目の金ケ作(かねがさく)公園で男性5人が切りつけられるなどした事件で、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された近くに住む自称無職の柴田法雄容疑者(34)が「殺してやろうと思った。誰でもよかった」と供述していることが22日、捜査関係者への取材でわかった。被害者らとは面識がなかったといい、千葉県警は柴田容疑者が無差別に襲ったとみて調べている。
逮捕容疑は、けがをした5人のうち1人の背中を包丁で刺すなどして、殺害しようとしたというもの。柴田容疑者は「自分がやったことに間違いない」と供述しているという。包丁は自宅から持ち出した可能性が高いといい、県警は柴田容疑者の自宅を捜索するなどして確認する。
柴田容疑者は男性を刺した後、金属バットで男性4人を次々と殴った疑いも持たれている。捜査関係者によると「人を刺した後のことは覚えていない」と供述しているという。県警は、4人についての殺人未遂容疑でも立件する方針だ。
柴田容疑者は事件当時、腕に大けがをしていた。捜査関係者によると、事件後に帰宅した形跡はなかったが、自宅の玄関前や団地の階段には血痕が残されていた。県警は柴田容疑者が自宅で腕を刺すなどして公園に向かったとみている。