ビットコインと日本円とを交換できる機械。ピーチ・アビエーションが空港に設置する=東京都港区、森田岳穂撮影
格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーションは、年内に仮想通貨ビットコインで航空券を買えるようにする。国内では小売店や飲食店が決済手段として導入し始めているが、主要交通機関は初めて。増える訪日外国人客の利用を見込む。
「ビットコイン」決済、身近に ビックカメラで導入へ
22日に発表した。ビットコイン取引所を運営するビットポイントジャパン(東京)と組み、ピーチのウェブサイトでビットコインで航空券を購入できるようにする。手数料はクレジットカード利用時の440円より安くする方針だ。また、複数の空港のカウンター近くに日本円とビットコインを交換できる機械を置く。
ピーチがビットコインに注目するのは、持ち運び不要で現地通貨との交換の手間も省けるため、海外旅行者の間で利用が広がる可能性があるからだ。井上慎一CEO(最高経営責任者)は記者会見で「財布を持たずにできる旅を全力で実現させる」と話した。北海道や沖縄といった主要就航先の飲食店や宿泊施設にも、ビットコインの導入を促していくという。
国内では、訪日客の利用が多い小売店や飲食店など約4千店でビットコインが使えるとされる。家電量販店ビックカメラは4月から東京都内の2店で使えるようにした。リクルートライフスタイル(東京)も、決済用アプリを提供する飲食やホテルなど約25万店に、今夏からの導入を呼びかけている。
欧米では普及が進み、交通機関…