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漫画「スラムダンク」の作者・井上雄彦さん(50)とバスケット選手の対談企画の第13回は、選手会を立ち上げた岡田優介選手です。
特集:B.LEAGUE 主役に迫る
井上 バスケ選手として活動しながら、2010年に公認会計士試験に合格しましたね。引退後のことを考えてですか。
岡田 そうではありません。バスケと並行してやることに価値があると思ったからです。バスケ選手と会計士を両立させている人は誰もいなかった。僕は常に、希少価値の高い存在になりたいと考えています。会計士が何かしらの武器になると思った。大学時代にそう思いついて、勉強を始めました。
井上 取る資格は会計士でなくてもよかったと?
岡田 弁護士を目指す選択肢もありました。ただ、ロースクールへ通わなければいけないなど物理的なハードルが高く、バスケの練習しながらでは無理だと思ったんです。バスケを休むことは考えなかった。バスケに軸足を置きながら、視野を広げていく考えでした。自分の置かれた環境の中で、一番難しい選択肢が会計士でした。
井上 合格するための勉強は大変だったのでは。
岡田 何かを犠牲にするという考えがあまり好きではなくて、時間を作り出すという考えでいました。だから、1日の中で勉強に充てられる隙間時間をみつけようと。移動時間などを有効利用しました。同じ1時間の勉強でも、ダラダラとやるのではなく、集中するように。24時間をいかに濃いものにするか努力しました。バスケも一緒だと思います。ダラダラと体育館に3、4時間いればいいわけではない。勉強にせよバスケにせよ、効率的な方法をできるだけ考えるようにはなりました。
井上 漫画家は物語をつくる仕…