初優勝を決め、右手を上げて喜ぶ佐藤琢磨=USAトゥデー・ロイター
世界最高峰の高速レースの一つ、自動車のインディアナポリス500マイル(インディ500)で佐藤琢磨が28日、日本人初優勝を果たした。時速約364キロの最速ラップをマークするなど要所で速さを見せつけた。
インディ500、佐藤琢磨が優勝 日本人初の快挙
佐藤のドライビングは、経験を重ねるごとに変化してきた。
穏やかな性格とは裏腹に、5~6年前までは「攻めのドライビング」が目立っていた。典型的だったのが、2012年のインディ500だ。最終周で優勝争いをしながらも、ライバルを追い抜こうとしてスピン。17位に終わり、優勝を逃した。
「ノーアタック、ノーチャンス」。かつては、攻めなければ好機は来ない、が身上だった。しかし、最近は確実に上位に食い込み、ポイントを獲得してチームに貢献することを重視するようになった。
この日、勝ったレースでは、ピットインなどの影響で一時は17位まで順位を落とした。しかし、慌てずにマシンを動かし、レースを通して上位をキープ。残り5周でトップに立ち、最後は小差で振り切った。優勝タイムは、3時間13分3秒3584。2位との差は、0・2011秒だった。
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