千葉県松戸市岩瀬のアパートに住む女性(40)から7日午後10時20分ごろ、「10分ほど前にパンパンという音がした。自宅の窓ガラスに穴が開いていた」と110番通報があった。市内の約1・5キロ離れた路上では先月、暴力団関係者が乗った車が銃撃される事件が発生。捜査関係者によると、今回の現場近くには銃撃された組の関係者が住んでいるという。千葉県警は暴力団が絡む連続銃撃事件の可能性があるとみている。
県警によると、アパートは木造3階建てで、女性は2階の一室に住んでいた。発砲音のような音がした後、窓に銃弾が貫通したような穴が2カ所開いているのに気づいたという。
捜査関係者によると、現場からは、金属片のようなものが見つかった。アパートの住人にけがはなかった。県警は、何者かがアパートに向けて拳銃を発砲した可能性が高いとみて捜査している。
松戸市では先月10日夜、県警松戸署前の国道6号で、市内に本拠地を置く暴力団の関係者が乗っていたワンボックスカーが銃撃され、職業不詳の男性(46)が頭などに大けがをする殺人未遂事件が起きた。捜査関係者によると、今回の現場周辺にも同じ組の関係者が住んでいるといい、県警は背景に暴力団同士のトラブルがあるとみている。
この暴力団は指定暴力団稲川会(本部・東京都)の傘下組織だったが、昨年1月に離脱。松戸市内では別の稲川会系の団体が活動しており、警察当局が警戒を続けてきた。