築地市場問題を巡り、小池百合子・東京都知事が、市場機能を豊洲に移転した上で、築地市場の跡地は売却せずに都が保有し、商業施設などに利用する案を検討していることが分かった。小池氏は23日告示の都議選前にも豊洲移転の可否について判断する見通しで、この案を軸に検討が進められる可能性がある。
築地跡地に商業施設案、都が検討 売却・再整備案に加え
関係者によると、小池氏は、市場機能を豊洲に移して築地市場跡地を売却する従来の都の計画や、築地市場を再整備する案も検討してきた。しかし、都幹部に9日以降、この両案にとらわれず、別の形の案を検討するよう指示したという。
小池氏は13日、市場の将来性などを検証してきた有識者でつくる都の市場問題プロジェクトチーム(PT)から報告書を受け取った。報告書には築地で市場を再整備し、レストランなど商業施設を設けて収入を得る案も盛り込まれた。小池氏は「都民は東京の一番のブランドの築地がどうなるか注目している。私も築地のブランドは大切にしていきたい」と述べ、築地の活用に積極的な姿勢を示した。
築地の跡地活用案は都幹部でつ…