上原昇・渡名喜村長(村ホームページから)
沖縄県渡名喜(となき)村が発注した工事の入札で、業者に情報を漏らしたとして、県警は16日、村長の上原昇容疑者(65)を官製談合防止法違反(入札妨害)と公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕し、発表した。
電気工事会社代表の比嘉盛雄容疑者(57)=那覇市首里石嶺町4丁目=も公契約関係競売入札妨害容疑で逮捕した。
県警によると、上原容疑者は昨年9月下旬、渡名喜村内で、村が発注した多目的施設の電気工事の入札に関する情報を比嘉容疑者に教え、公正な入札を妨害した疑いがある。県警は2人の認否を明らかにしていない。
渡名喜村では、村発注工事の入札で別の業者に便宜を図った見返りに現金を受け取ったなどとして、村教育長らがあっせん収賄容疑などで逮捕、起訴され、3月に有罪判決を受けていた。