指定暴力団会津小鉄会(京都市下京区)の新会長に自分が指名されたなどとする文書を偽造したとして、京都府警は21日、同会傘下の組長、原田昇容疑者(64)=京都市伏見区=と、指定暴力団山口組直系の司興業(名古屋市)組長の森健次容疑者(67)を有印私文書偽造・同行使の疑いで逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。
捜査関係者によると、原田容疑者は同会の中で山口組側とされる。原田容疑者らは共謀し、1月、引退を表明した指定暴力団神戸山口組側とされる同会6代目会長の馬場美次(みつぐ)容疑者(76)=暴力行為等処罰法違反などの容疑で逮捕=の後継会長に自らが指名されたなどとする虚偽の文書を作り、関係者に流した疑いがある。
同会をめぐっては1月11日、京都市下京区の本部事務所周辺で、神戸山口組側の組員と山口組側の組員らによる乱闘事件が発生。府警は今月に入り、乱闘に関与したとして、神戸山口組組長の井上邦雄容疑者(68)ら数人を暴力行為等処罰法違反(集団暴行)と傷害の疑いで逮捕している。