独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)が、誤使用や不注意などによる屋外で起きた子どもの製品事故を分析したところ、2011年度以降の5年間で重傷事故が24件発生していたことが分かった。ベビーカーで指を挟んだり、自転車の車輪などに足が巻き込まれたりするケースが目立った。
この期間に14歳以下の子どもがけがをした事故は、NITEへ寄せられただけで60件。3歳以下ではベビーカーの事故が18件と多く、10歳ごろからは自転車が原因となることが多かった。
ベビーカーでは、折り畳んでいたベビーカーを保護者が開く際、子どもが指を挟まれる事故が8件発生。1歳男児が座席横のパイプの開閉部分に指を挟まれ、切断したケースもあった。肩や腰のベルトが緩んでいて子どもが転倒・落下したケースは6件あった。NITEは「使用時にはハンドルやベルトのロックを確認し、隙間に子どもの手などを挟まないよう注意して」と呼びかけている。
また自転車の後部に座っていた子どもの足が車輪に巻き込まれる事故では、10件中5件が重傷。10件のうち座席の足乗せ台が壊れていたケースが6件あった。自転車のハンドルにぶら下げたかばんなどが前輪に巻き込まれ、転倒した事故も5件起きていた。