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市場移転、地元の思いは「選挙用」「オープンになった」

小池知事が告示直前に移転の基本方針を示した築地市場(東京都中央区)周辺はこの日の朝も、仕入れ業者や観光客でにぎわった。


特集:2017東京都議選


魚屋店長の西川里絵子さん(42)=大田区=は小池知事が築地に「食のテーマパーク」を整備するという方針に、「選挙用の言葉にしか聞こえない」と手厳しい。「築地はアミューズメントパークではない。都議選でも、市場で働く人のことを本当にわかっている候補者がいない」と嘆く。場内でカレー店を営む円地政広さん(54)=新宿区=は「移転に反対してくれる候補者を選びたい。今まで自分も都政を見る目が甘過ぎたと反省した」と話す。


40年ほど八百屋を営む関根昭一さん(77)=墨田区=は、相次ぐ自民党の国会議員の不祥事に「ずっと自民党に投票してきたが、秘書への暴行や不倫のような問題が多すぎる。都議選は自民には入れない」。


移転先の豊洲市場(江東区)。犬の散歩をしていた近くの主婦(54)は、「小池さんが豊洲市場の開場を延期し、いろいろオープンになった。後から不都合が出ても困る。都民ファーストにも期待している」と話す。


0歳の男の子を抱いていた近くの女性(33)は、「市場ばかり注目されて違和感がある。選挙に利用しているのかな」。いまは3人の子育てに専念しているが、いずれは仕事を始めたい。「都議選では、待機児童対策など市場以外の課題について、各党の主張をしっかり見極めたい」


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