米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設問題が最大の争点となる来年1月予定の名護市長選で、自民党は、元県部長の宮里達也氏(66)を擁立する方針を固めた。県連関係者によると、本人は内諾しており、県連名護市支部が30日、正式に立候補を要請する。
特集:辺野古移設
名護市長選、自民の擁立難航 辺野古容認の旗印難しく
宮里氏は名護市に隣接する本部(もとぶ)町出身で、大阪大学医学部卒。元県福祉保健部長で、現在は北部地区医師会副会長を務める。自民は公明に推薦を求める。
宮里氏は29日、朝日新聞の取材に「自民県連から打診があれば話を聞く」と話した。
辺野古では今年4月下旬から埋め立ての第1段階となる護岸工事が始まった。現在2期目の稲嶺進市長(71)は反対している。稲嶺氏はまだ態度を明らかにしていないが、翁長雄志(おながたけし)知事らの支持を受けて立候補するとみられる。(山下龍一)