歩行者らがはねられた事故現場=3日午後6時32分、大阪市、畑宗太郎撮影
3日午後6時25分ごろ、大阪市北区堂島3丁目の出入橋交差点で、2台の乗用車が衝突し、はずみで1台が歩道に乗り上げて歩行者4人をはねた。大阪府警や市消防局によると、歩道に乗り上げた車の運転手の男(20)を含む男女5人が病院に搬送された。府警は、この車の運転手の男を自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)の疑いで逮捕する方針。
天満署などによると、歩行者の女性(52)が腰の骨が折れる重傷で、20~60代の男女3人が軽傷、運転手の男も軽傷の模様という。もう1台の車を運転していた男性(45)にけがはなかった。
同署によると、現場は国道2号と市道の交差点。東から西に国道を直進していた乗用車と、西から南に右折しようとした乗用車が交差点内で衝突。このはずみで、直進していた乗用車が交差点の南西角の歩道に乗り上げ、歩行者が次々とはねられたという。
現場の歩道付近は当時、帰宅途中の会社員ら多くの歩行者が通っていた。府警が当時の信号の状況など、事故の原因を調べている。
帰宅途中に事故を目撃したという40代の会社員男性は「2回ドーン、ドーンと大きな音がした。歩道で信号待ちをしていた人たちがはねられ、2、3人が飛ばされたのが見えた。倒れて動けない人もいた」と話した。近くのカフェで働く女性(24)は「キュルキュルキュル」という音の後に「ドン」という地響きのようなにぶい音を聞いたという。「4人ぐらい倒れていて私も負傷者に意識があるかどうか確認した。近くにいた看護師らが対応していたが、悲惨な状況だった」と語った。