上野動物園のパンダ「シャンシャン(香香)」をモチーフにした衣装で参加した親子(中央)の姿もあった=31日午後8時18分、東京・渋谷、越田省吾撮影
ハロウィーンの31日、仮装した人たちが各地の街に繰り出した。魔女にゾンビ、スパイダーマン、ピカチュウ――。車道の一部が歩行者天国となった東京・渋谷には様々な格好をした若者らが続々と集まり、練り歩いたり、互いに写真を撮ったりしていた。
人出が増え始めた午後6時半以降、JR渋谷駅前のスクランブル交差点の先から文化村通りと道玄坂で車両の通行を規制。混乱が起きないよう、渋谷署と機動隊が警戒にあたった。車上からマイクで人々を誘導する「DJポリス」も出動し、日本語に加えて英語でも呼びかけた。
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大阪・ミナミのアメリカ村では午後7時半すぎから人出が増え始め、バブル時代をイメージした衣装を着込んだ女性やアニメ映画「ミニオンズ」のキャラクター姿の若者、カメラを手にした見物人らでごった返した。2人組で訪れたミニスカート姿の女性(30)は「『なにわ1番』を目指した。寒いけれど、『自撮り』が楽しい」。大阪管区気象台によると、大阪市の午後8時の気温は13・6度だった。
戎橋は前に進めないほど混雑し、道頓堀川に飛び込む若者もいた。英国から旅行で訪れていたビクトリア・ベネットさん(29)は「ロンドンでは仮装してそれぞれパーティーに行く。街にこれだけ人が集まっていてびっくり」と驚いていた。
大阪府警南署は週末を含む10月27日から、例年並みの約300人態勢で警備にあたった。