テレビカメラに囲まれ、「投げたかったです」と語ったDeNAの飯塚
新潟で開催予定だった4日のDeNA―阪神戦が、雨のため中止になった。昼過ぎにはベンチの中に水たまりができるほどの強い雨が降り、午後2時半に中止が決定。DeNAの選手たちは室内練習場などで軽めに体を動かし、早々に球場を後にした。
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「晴れてほしかった」と肩を落としたのは、DeNAの先発予定だった3年目の飯塚悟史(20)だ。新潟出身で、この日の登板でプロ初勝利を目指していた。
日本文理高では春夏3度の甲子園出場。3年前のドラフト7位で指名され、「新潟県出身として夢や希望を与えられるよう、プロで活躍したい」と語った20歳が、ようやくつかんだ地元で初の登板機会だった。
この日は練習中に家族らが応援に駆けつけ、地元テレビも球場の様子を中継。飯塚は「県内の盛り上がりも感じていたし、投げたかった」。だが、今後の先発ローテーション入りを期待される右腕には、次のチャンスも遠くない。「まずは1勝を目指して、来年は新潟で投げられるように切り替えて頑張りたい」と前を向いた。
前回6月19日のプロ初登板で5回無失点の好投を見せていただけに、ラミレス監督も残念がった。「今日は新潟で飯塚が投げる特別な日だった。初勝利の可能性も十分にあったと思うし、我々もファンも期待していたので残念だ」。5日の阪神戦(横浜)ではスライド登板させず、新人の浜口が先発する。(波戸健一)