昌平(埼玉)のベンチから誤りを指摘される主審(右)=宮城県利府町 ピッ、ピッ、ピー! よし試合終了だ、と思ったらあと30秒あるの? 宮城県で開催中の全国高校総体男子サッカーの2回戦、昌平(埼玉)―日大藤沢(神奈川)戦で1度終了したはずの試合が、審判の勘違いを理由に、直後に再開される珍しい出来事があった。 「え、なんで?」。勝利したはずの日大藤沢スタンドから思わず疑問の声があがった。試合終了のホイッスルとともにピッチに倒れ込み、喜びを表現していた日大藤沢の選手たちが慌てて陣地に戻る。2―1で終わったはずの試合が、審判団の判断で突如再開した。 大会本部によると、主審はロスタイムを「3分」と認識。ロスタイムを表示する第4の審判員に「3」と伝えた。ただ、直後に4人目の選手交代があったため、「4」というサインをしたところ、「4分」と勘違いをしたままロスタイムが示されたという。負けていた昌平側が「あと1分あるのでは」と指摘したため、審判団で協議し、30秒間補修することになった。 結局、点が入らずに終了したが、日大藤沢の佐藤輝勝監督は「こういうことは初めてだったので、驚いた」。安松元気主将(3年)は「危ないシーンもあったので、守り切れてよかった」とホッとしていた。(照屋健) |
試合終わったはずが「あと30秒」 高校サッカーで珍事
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