宿舎のトイレを磨く津田学園の間道永吉君=兵庫県伊丹市
夏の甲子園初出場で延長十一回の接戦を7―6でサヨナラ勝ちし、2回戦に進出した津田学園(三重)。14日第4試合の済美(愛媛)戦を前に、幸運を呼び込む「験担ぎ」にも余念がない。
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トイレットペーパーを片手にトイレを磨くのは外野手、間道(まみち)永吉君(3年)。試合のある日の朝はトイレ掃除をするのが、間道君の験担ぎだ。
2年生の秋から始めた。公式戦の朝は、寮にある自分の部屋のトイレを磨いていた。「先輩がやっているのを知って始めました。『ウン』もつくかなと思って」と笑う。
14日も宿舎の自分の部屋のトイレを磨いた。「形だけのところもありますが、やらないと気持ち悪いので」
佐川竜朗監督(39)は、三重大会前にも選手たちにルーティンをつくるように呼びかけた。「強い選手ほどルーティンがあると思うんです」。佐川監督が明治大の主将だった時、主将が素手でトイレを磨くという伝統があり、トイレ掃除は日課だった。今も試合前は球場にあるトイレを掃除する。1回戦の藤枝明誠(静岡)との試合の前も、甲子園のベンチ裏にあるトイレをきれいにした。
4番を打つ上下(うえした)大地君(2年)や外野手の中村太一君(3年)もトイレ掃除を日課にしてきた。遊撃手の中島貴良(たから)君(2年)は試合のある日は、目についたごみは必ず拾うように心がけている。「何かいいことがありそうな気がするんです」
初戦は出番のなかった間道君だが、「体調も整って験担ぎもいつも通りできたので、準備は万全です」。(三浦惇平)