王毅国務委員兼外交部長(外相)とボレルEU外務・安全保障政策上級代表(EU外相)は9日、第10回中国EUハイレベル戦略対話の共同議長を務めた。対話はビデオ会議の形で行われた。新華社が伝えた。
王氏は「中国とEUは競争より協力が大きく、意見の相違より共通認識が多い、長期的な包括的戦略パートナーだ。過去百年になかった大きな情勢変動を前に、双方は外交関係樹立45周年を新たな歴史的出発点として、『ポスト・コロナ時代』の中国EU関係の新たな出発を後押しするべきだ。双方は上層部交流をさらに推進し、中国EUサミット、中国EU首脳会議の準備をしっかりと行う必要がある。共同で経済活動の再開を推し進め、双方間の産業チェーンとサプライチェーンの安定を維持し、公衆衛生や緊急管理についてノウハウの交流を強化し、ワクチンと医薬品の研究開発協力を実施し、アフリカの感染症対策について三者協力を推進する。マクロ経済政策面の意思疎通と協調を強化し、双方間の開放協力をさらに推進し、中国EU投資協定交渉を期日通りに妥結する。共に堅持する多国間主義の共通認識を揺るぎないものにし、国連など多国間の枠組みで協力を強化する」と述べた。
ボレル氏は「EUは中国との関係に大きな期待を抱いており、中国側と共に努力して、より緊密なEU中国関係を築くことを望んでいる。EUと中国は共に多国間主義を堅持している。EUは国際協力への中国の積極的な参加を歓迎する」と述べた。
王氏は香港問題における中国政府の原則的立場を明確に説明した。
双方は不拡散、イランの核、朝鮮半島、アフガニスタン、シリア、リビア、中東和平交渉など関心を共有する問題についても踏み込んだ意見交換を行った。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年6月10日