聖心ウルスラ―聖光学院 二回表聖心ウルスラ2死二、三塁、戸郷は右前に2点適時打を放つ=小林一茂撮影
(16日、高校野球 聖光学院5―4聖心ウルスラ)
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制御しようと思ったスライダーが、指にかかりすぎた。聖心ウルスラのエース戸郷は、五回に二つの暴投で二塁走者を生還させ、勝ち越し点を許した。
「失投が多すぎた。スライダーがワンバウンドして苦しかった」。二回には自ら2点右前適時打を放ち、3点目を加えた。だが、「少し気持ちが楽になって、聖光につかまった」。直球が走らない。投球時に踏み込んだ左足を2度ひねり、痛みもあった。
八回途中で降板。2年生は「絶対、甲子園に戻ってくる。3年生ができなかった2回戦を突破する」と誓った。
■聖心ウルスラ・請関、9回に一発
2点を追う九回、聖心ウルスラの先頭打者となった請関(うけぜき)が初球の変化球をたたき、右翼席に突き刺した。聖光学院の斎藤が、今大会15イニング目で初めて喫した失点だ。だが、後が続かずゲームセット。「あのホームランでみんなが喜んでくれて、よかった」。請関のきりっとした顔に、甲子園の土がついていた。
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●小田原監督(ウ) 「勝ちゲームを落とし、申し訳ない。この思いを、(2年生エースの)戸郷を中心に胸におさめ、今後に生かしていきたい」