大統領官邸で単独会見に応じるコロンビアのサントス大統領=30日、ボゴタ、ランハム裕子撮影
30日、朝日新聞の単独会見に応じたサントス大統領との一問一答は次の通り。
「戦争は対話で解決できる」 コロンビア大統領単独会見
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――和平プロセスの進展をどう評価しているか。
「コロンビア革命軍(FARC)の武装解除はとてもうまくいった。すべての武器が国連に引き渡され、破壊した上で溶かされて平和に役立つものに加工される。おそらくこうした試みをするのはコロンビアだけだと思う。和平は逆戻りできないものであり、我々はできるだけ早く和平合意の内容を果たせるように全力で努力している。多くの合意内容が果たされた分だけ、コロンビアにとって多くの機会がめぐってくるからだ」
――コロンビアにとって和平はどんな意味を持つか。
「歴史的な出来事だ。コロンビアは多くの暴力にあふれている。FARCとの戦いは、我が国の歴史で最も長いものだ。25万人以上が死亡し、800万人以上の被害者を出した。このゲリラとの戦いを終わらせたことは、コロンビアの歴史を良い方向に変え、和平構築の新たな段階をはじめる極めて重要な一歩だ。和平構築には長い時間がかかるが、国民には多大な機会がもたらされる。戦いによって成長から取り残されてきた数百万人にも、その機会がめぐってくる。戦争にではなく、教育や科学、福祉により多くの投資をする。コロンビアのような国にはとても重要なことだ」
――来年の大統領選の結果次第で、和平プロセスが頓挫する可能性はないか。合意内容は守られるのか。
「合意内容は今後も守られる。…