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茨城大生の遺族「いまだ深い悲しみ」 容疑者に怒りの声

作者:佚名  来源:asahi.com   更新:2017-9-3 15:52:22  点击:  切换到繁體中文

 

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茨城県警の風見和幸刑事部長(中央)らが記者会見し、事件の概要を説明した=稲敷市の江戸崎公民館


13年前に茨城県美浦村の清明川で、阿見町に住む茨城大農学部2年の原田実里(みさと)さん(当時21)が他殺体で見つかった事件で、フィリピン国籍の男が2日、強姦(ごうかん)致死と殺人の疑いで県警に逮捕された。県警は、原田さんとの面識は「不明」としている。若い命を奪った凶行に、関係者からは怒りや悲しみの声が上がった。


13年前の茨城大生殺人事件、比国籍の男を逮捕


「10年(以上)かかり、遺族に対しては非常に長い間心労をかけた。これも慎重に捜査を積み重ねた結果。今後も全容解明に努めていきたい」。2日夜に稲敷市の公民館で開かれた記者会見。谷津成久・捜査1課長はそう語った。


逮捕された工員ランパノ・ジェリコ・モリ容疑者(35)=岐阜県瑞穂市=は2004年1月31日午前0~6時半ごろ、美浦村舟子かその周辺で原田さんに殺意を持って暴行を加えたうえ、首を圧迫して窒息死させた疑いが持たれている。県警は認否を明らかにしていない。県警は今後、共犯の疑いがあるフィリピン国籍の男2人を国際手配をする方針だ。


原田さんの父・三男さんは「今回は突然の事で私たち家族は心の整理がつかず未(いま)だ深い悲しみの中におります。どうかこの気持ちをお察しいただき(たい)」とするコメントを書面で発表した。


トライアスロンの学生大会の運営で、原田さんと交流があった県トライアスロン協会の植田義継理事長(77)は容疑者の逮捕を受け「何よりのご供養です」と話した。農業の未来を案じ、将来は地元の山口県の農協などで働きたいと話していた原田さんの姿が印象に残っているという。「将来ある真面目で素晴らしい女性を失った。容疑者には怒りしかない」


原田さんが所属していたトライアスロンサークルの後輩の男性(32)は「突然のことで、うれしいとかほっとしたとかいう感情はまだない。これから詳細が明らかになるのを待ちたい」と語った。


茨城大は「容疑者逮捕の報道を受けて、改めて深い悲しみを感じています。引き続き捜査の進展を注視するとともに、一刻も早い解決を期待しています」とのコメントを発表した。




 

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