箱形の携帯電話や肩パッド入りの服など、バブル時代をイメージした衣装でダンスする、府立登美丘高校の生徒たち=16日、大阪市港区、遠藤真梨撮影
大阪府立登美丘高校(堺市)のダンス部による「バブル」をテーマにしたダンスが、キレのある動きと1980年代をほうふつとさせる衣装で話題になっている。16日、天保山マーケットプレース(大阪市港区)で開かれたイベントに出演。3年生が引退するため、生で披露する最後のステージとなった。
肩パッド入りのボディコンを着た部員約40人が、荻野目洋子さんの「ダンシング・ヒーロー」に合わせて踊った。立ち上げた前髪を振り乱しながらコミカルな表情を見せ、観客から歓声が上がった。
夏の大会に向けて2月から準備してきた演目で、8月の「全国高等学校ダンス部選手権」で優勝。「日本高校ダンス部選手権」で準優勝を果たした。
動画サイト「YouTube(ユーチューブ)」に大会の様子などが投稿されると、「表情がいい」「キレッキレ」と反響を呼び、バブルをネタにしてきた芸人の平野ノラさんも「ぶっ飛びバブってる」とツイッターでコメントした。
テーマは、同部出身の振付師で、コーチを務めるアカネさん(25)が発案。80年代のトレンディードラマや歌番組を見て、衣装やメイクを研究した。
衣装は古着屋で買ったほか、部員の祖母や母親が持っていたものに、スパンコールやボタンを付けてアレンジ。「当時を知らない人でも楽しめ、知る人には懐かしいと思ってもらえるような作品を目指した」
部員たちは、80年代アイドルの写真を見て表情を研究し、練習を重ねた。主将の林沙耶さん(18)は「凜(りん)とした女性を表現することにこだわった。たくさんの人に見てもらえて、うれしいです」と話した。
バブルダンスの動画は、ユーチューブなどで引き続き見られる。(沢木香織)