安倍晋三首相と閣僚全員が、東京・九段の靖国神社の秋季例大祭期間中(17~20日)に参拝しなかった。同神社は毎年春と秋に例大祭を行っているが、期間中の閣僚による参拝がゼロだったのは、2012年末に第2次安倍政権が発足してから初めてだ。
12年末以降、例大祭期間中や8月15日の「終戦の日」に、麻生太郎副総理や稲田朋美行政改革相(当時)ら複数の閣僚が参拝するケースもあった。今年春の例大祭は、高市早苗総務相(当時)だけが参拝。8月3日の内閣改造後の「終戦の日」には、参拝した閣僚はいなかった。
今回の秋季例大祭の期間中、首相と加藤勝信厚生労働相が供え物の「真榊(まさかき)」を奉納。首相側近の衛藤晟一首相補佐官が参拝した。第2次安倍政権発足後、首相自身が参拝したのは13年12月の1度だけだ。