神戸市長選は22日に投開票され、自民、公明、民進が相乗りした現職の久元喜造氏(63)が、いずれも無所属新顔で前市議の光田あまね氏(40)、元兵庫県加西市長の中川暢三氏(61)、共産党兵庫県委員会委員長の松田隆彦氏(58)を破り、再選を決めた。
久元氏は当選を決め、「与えられた課題に目に見える成果を出していきたい」と話した。地元経済界の支援も受けて組織的な選挙戦を展開。1期4年の実績のほか、人口減対策や都心部・三宮の再整備の早期実行、若者の定住や起業を促す施策などを訴えた。
光田氏は市長の退職金廃止などの「身を切る改革」を主張し、久元氏を含めて神戸市の助役・副市長経験者が68年にわたり市長を占めている状況を批判。無党派層の取り込みを図ったが、及ばなかった。中川氏や松田氏も市政刷新や福祉の充実を訴えたが、支持を広げられなかった。