清宮幸太郎選手との交渉権を獲得し、ガッツポーズする日本ハムの木田GM補佐=26日午後、東京都港区、林敏行撮影
(26日、プロ野球ドラフト)
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日本ハムは逸材の清宮の交渉権を獲得し、補強ポイントもきっちり押さえた。今オフの大リーグへの挑戦が確実視されている大谷ら、投手陣の移籍が多くなりそうなチーム事情もあり、2位以下は社会人右腕など投手5人を指名した。
ここ数年、即戦力投手の活躍が目立つDeNAは、唯一の単独指名に成功。立命大の左腕・東を一本釣りし、12球団最多の9人を指名した。うち5人が投手で、さらに投手力の強化を図った。
最下位からの浮上を期すロッテは、外れ1位で高校生の安田(大阪・履正社高)を引き当てた。一転して2~6位は社会人選手で固めた。楽天と阪神、巨人の3球団も高校生は下位で1人を指名しただけで、即戦力でチームのてこ入れを狙う意図が見えた。
一方で、広島は高校生ナンバー1捕手と評される中村(広島・広陵高)の指名に成功。2位も高校生投手と、時間をかけて育てたい選手を選択するドラフトになった。中日も1位で社会人右腕を指名したが、2位以降は全て高校生だった。
ソフトバンクは高校生野手2人を続けて外すと、方針転換した。1位の吉住(山形・鶴岡東高)ら4投手を指名。「投手王国」の地盤固めに徹した。
6度の抽選は、セとパが3勝ずつ。ただ話題性の高い選手は今年もパの球団が交渉権を獲得しており、強運ぶりは健在だった。(松沢憲司)