優勝を決め、マウンド付近に駆け寄る静岡の選手たち
高校野球の秋季東海大会は31日、愛知・岡崎市民球場で決勝があり、静岡が東邦(愛知)を6―5で破り、2年連続4度目の優勝を果たした。秋の東海大会連覇は2009、10年の大垣日大(岐阜)以来。静岡は11月10日開幕する明治神宮大会に出場する。
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静岡を連覇に導いたのは、経験豊富な1番打者だった。一回に先頭で打席に入った村松は「集中力と積極性」をテーマにする。追い込まれる前の4球目を右前安打にし、5番木下の右前適時打で先制の本塁を踏んだ。
二回には初球を右前適時打、同点の四回はカウント2ボール、1ストライクからの4球目を遊撃内野安打にし、勝ち越しの本塁へ。八回も初球を中前へ運び、前日の準決勝に続いて4安打の固め打ちだ。
50メートル5秒8の俊足で、選抜に出場した旧チームから1番打者。「リラックスして打席に入れているし、直球にも変化球にも対応できるようになった」と試合経験による成長を実感する。今大会は3試合で14打数9安打の大活躍。「ファーストストライクから打ちにいけているのが、良い結果につながった」と納得の表情を見せた。
新チームについて栗林監督は「スケールが大きいとは思わない。全然強くない」と謙遜する。それでも、県大会決勝では常葉大菊川、そして今大会は決勝で東邦と、前評判が高かったチームに勝ち切って栄冠を手にした。
昨年は初戦で敗れた神宮大会へ向け、村松は「自分より力が上の選手がいる大会。経験して実力を高めたい」。(山口史朗)