ソウルにある無人コンビニでカードを使って支払いを済ませる買い物客=李聖鎮撮影
韓国・ソウルで9月から無人コンビニの本格運用が始まった。深夜アルバイトが見つからないうえ、犯罪の危険も考慮したという。韓国では来年から最低賃金が大幅に引き上げられるが、経済学者らは無人コンビニが増えると予測する。文在寅(ムンジェイン)大統領は1日、来年度予算などを説明する国会での施政方針演説で雇用創出を強調したが、むしろ雇用が減るとの見方が出ている。
ソウル中心部の無人コンビニは、入り口でクレジットカードなどを登録して入場。現金払いはできず、基本的にカードで決済する。たばこの自動販売機もあるが、カードに含まれた個人情報から成人であることを認証する。運営側は運用の結果をみて今後の展開を考えるという。
文政権は来年1月から最低時給を現在の6470ウォン(約650円)から7530ウォンに引き上げる。16・4%増は史上最高だ。ソウル大の李政●(ビン、王へんに民)教授(経済学)によれば、最低時給の1%引き上げで、雇用が週44時間労働基準で約0・14%減る。李教授は「引き上げは、無人コンビニのような労働節約型の技術発展を促すだろう」と語る。
文氏は1日の演説で「人間中心…