米フェイスブック(FB)は1日、2017年7~9月期決算を発表し、モバイル広告の伸びなどで売上高、純利益ともに四半期として過去最高を記録した。月間利用者数は昨年同期比16%増の約20億7千万人だった。
売上高は同約5割増の103億2800万ドル(約1兆1770億円)、純利益は同約8割増の47億700万ドル(約5360億円)だった。
モバイル向けの広告が好調で、広告収入全体の約9割を占めた。社員数は昨年同期と比べて約5割増え、9月末時点で約2万3千人になった。
FBは、昨年の米大統領選にロシアが介入する土壌になったと批判を受けている。マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は電話会見で「利益を最大化することよりFBのコミュニティーを守ることの方が重要だ」と述べ、偽ニュースの拡散などを止めるための投資で今後、利益が下がる可能性も示唆した。10月31日の米議会の公聴会では18年末までにFB上で偽ニュースの拡散防止など、安全確保のための要員を約2万人に倍増させることを明らかにしている。(サンフランシスコ=宮地ゆう)