東峰学園の生徒らとタッチするソフトバンクの内川聖一選手(左)=福岡県東峰村
プロ野球で2年ぶりに日本一になった福岡ソフトバンクホークスの内川聖一主将(35)と長谷川勇也選手会長(32)が17日、7月の九州北部豪雨で被害を受けた福岡県東峰村にある東峰学園を訪れ、児童生徒ら約230人と交流した。
復興支援の一環で、同学園主催の「地域公開授業」に特別講師として2人が登壇した。質疑応答では、「日本で一番野球がうまい選手は?」という直球の質問に、内川主将が「日本で一番すごいのは(日本ハムの)大谷君じゃない」と本音で答える一幕も。「打っても投げてもすごい。嫉妬するよ」と内川主将が言えば、長谷川選手会長も「1日でいいからその能力を俺にくれと。体験したい」。過去に首位打者のタイトルを獲得した2人が、大リーグ挑戦を表明した“二刀流”を褒めちぎって笑いを誘い、会場を和ませていた。
その後は、児童とキャッチボールをしたほか、日本シリーズ第6戦の九回に起死回生の同点本塁打を放った内川主将はバッティングを披露して沸かせた。
球団公式での豪雨被災地訪問は初めて。内川主将は「子どもたちの元気な笑顔に勇気をもらった。苦しい状況の方々の笑顔につながる活躍ができればいい」。長谷川選手会長は「(学校に来るまでの道で)豪雨の爪痕を感じながら来た。また来年も日本一を届けられるように頑張りたい」と、早くも連覇を誓っていた。