インタビューに答えるパナソニックの津賀一宏社長=16日、ニューデリー、奈良部健撮影
パナソニックの津賀一宏社長は16日、ニューデリーで朝日新聞などとのインタビューに応じた。電気自動車(EV)向けのリチウムイオン電池について「将来、(インドで)つくらないかということもあるかと思う」と話し、インド政府のEV普及策によっては現地生産する可能性に言及した。
津賀氏は「中国勢がインドのEV市場を狙っているということもあるだろうから、我々の電池の力をどこで活用すればいいのか、よく見極める」とも述べた。
インドは急速な経済成長で大気汚染が深刻になっており、政府は「2030年までにすべての車を排ガスのないEVにする」との目標を打ち出している。津賀氏は「(大気汚染などの)社会課題を解決するのも、パートナーが見つかればできると思う」と語った。EVは充電が必要だが、「インドは停電が多く、電力事情が良くない」と指摘し、政府による電力インフラの改善策にも注目している。
津賀氏は、インドを「将来のパ…