化粧品大手のポーラ(東京)が発表した「ニッポン美肌県グランプリ2017」で、群馬は47都道府県中、昨年に続いて最下位だった。同社は「肌は外的な要素だけでなく、生活習慣との関係もみられる」としている。
調査は昨年9月~今年8月、同社のスキンチェックを受けた女性のべ約66万人(平均年齢41・76歳)のデータから、肌の潤いやキメ、毛穴、しわ、くすみ、シミ、ニキビ、マイクロダストの8項目から美肌の偏差値を出した。
群馬では1万5451人のデータを分析したところ、「毛穴が目立たない」は19位だったが、「シワができにくい」(47位)、「キメが整っている」(47位)と低迷し、全体の偏差値は20・57だった。
昨年8位からグランプリに輝いた富山は70・97。同社は「全国一の降水量から肌の潤いが保てて、『肩がこりにくい』との回答が多いことから、血行よく肌に栄養が行き届いているのでは」とみている。
群馬は水蒸気量の少なさ9位、日照時間の長さ6位と肌には優しくない環境が目立つが、同じ内陸県で、それぞれ6位、2位と群馬より厳しい状況の山梨は、総合結果は14位と大きく上回った。
この差は、気候以外の要因も大きく影響している。生活習慣を尋ねる質問で群馬と山梨を比べると、「バランスの良い規則的な食事」(群馬38位、山梨1位)、「すっきり起きられる」(群馬34位、山梨5位)、「疲れが少ない」(群馬41位、山梨4位)などと違いが明らかだった。
同社は「ストレスを抱えない、運動習慣をつけるといったことで体温を高くして、代謝に良い生活習慣を考えてほしい」としている。