希望の党は22日午前、国会内で党憲法調査会(会長・細野豪志元環境相)の初会合を開いた。玉木雄一郎代表はあいさつで、「憲法は時の権力を縛る国民との契約書だ。与野党の議論を正しく引っ張っていけるぐらいの気持ちで正しい憲法議論を深めていきたい」と述べ、9条改憲の是非も含めて、積極的に議論を進める考えを示した。
安倍晋三首相が自衛隊の明記をめざす9条について、玉木氏は「(要件などの)明文規定がないことで、自衛権の範囲が伸び縮みしてしまう問題点がある」と指摘。こうした問題意識を踏まえ、幅広く議論することを指示した。
会合には、党所属の国会議員約30人が参加。衆院法制局の担当者から国会議論の経緯を聞き取り、今後は週1回程度のペースで開催し、地方自治をめぐる問題から具体的な議論を始める方針を確認した。(竹下由佳)