水に浸すだけで、ぐんぐん育った豆苗
野菜が高騰する中でも安価で人気が高まっている「豆苗」。残った根元部分を水に浸せば、1週間程度でぐんぐん育ち、もう一度食べられます。育て方のコツを動画で紹介します。
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豆苗はエンドウ豆を発芽させたものです。たんぱく質やビタミンB群に加え、βカロテンやビタミンCも併せ持ち、少量でも栄養分を豊富にとれるのが特長です。
生産大手、村上農園(広島市)によると、店頭で100円前後で売られており、工場生産のため、天候に左右されず価格は安定。今年の出荷量は10年前の約9倍にのぼる見通しで、家庭の食卓に浸透してきています。
自宅で手軽に再収穫できるお得感も人気の理由です。同社が挙げる育て方のポイントは「脇芽」と「水」。根元の上に小さな脇芽が二つあります。そこを残してカットすると、育ちやすいと言います。
水は豆が腐るのを防ぐため、豆が浸らない程度に入れ、1日1回交換します。夏場は1日2回以上です。水を交換しないと傷みやすくなります。味、栽培日数、収穫量を勘案すると、外よりも室内の日当たりの良い場所に置くのが好ましいそうです。
記者も試してみると、はじめは少しずつしか芽が伸びませんでしたが、6日目あたりから急激に伸びていきました。日々の成長を眺めるのが楽しく、さらに食費の節約にもつながりました。
この方法で何度か繰り返し育てることができますが、「豆にカビが生える場合があるなど衛生面を考えると、再収穫は1回がおすすめです」(村上農園)。
卵やベーコンと炒めたり、スープや鍋の具材にしたりと、活躍の幅も広いです。(毛利光輝)