米コロラド州ボルダーで練習する大迫
3日に開催された第71回福岡国際マラソン選手権では、大迫傑(26)が日本歴代5位の2時間7分19秒で3位に入った。大迫は米国を拠点として3年。所属するナイキ・オレゴンプロジェクトのシステムが好結果を生んでいるようだ。
大迫はプロジェクトでの競技生活について「無駄がない。充実している」と話す。早大3年の時に、ナイキの担当者からプロジェクトを紹介された。翌年、米国でのトラックレースの走りをプロジェクトのヘッドコーチ、アルベルト・サラザール(59)に認められ、アジア選手で初めてチーム入りを果たす。この年は、駅伝主将を務めながら米国で練習することがあった。「(米国へ)行かせてもらえなければ、部を辞めてもいいくらいの勢いだった。当時の監督だった渡辺(康幸)さんに『だめだよ』と言わせる余地もなかった」。大迫は当時の決断を語る。「世界を目指すのであれば、それと駅伝をいっしょにしてはいけない。強いチームがあれば、そこを目指すのが当たり前」
プロジェクトは、ナイキが20…