埼玉県狭山市教委は20日、市立西中学校に勤務する男性教諭が、覚醒剤取締法違反の疑いで警視庁に逮捕されたと発表した。
市教委や捜査関係者への取材によると、教諭(57)=富士見市=は今月5日夜、東京都新宿区の路上で警察官から職務質問を受けた際、注射器を所持。覚醒剤は持っていなかったが、鑑定で覚醒剤の陽性反応が出たため翌6日朝、覚醒剤取締法違反(使用)の疑いで中野署に逮捕された。容疑を認めているという。
教諭は2014年4月から同校に勤務。5日は休暇をとっていたという。同校では18日に全校集会と臨時の保護者会を開き、生徒らに事情を説明したという。
向野康雄・市教育長は「教員がこのような行為に及び、生徒・保護者の信用を失う事態を招くことになり、深くおわびします」との談話を出した。県教育局は「本人から事実確認をした上で、処分を判断する」としている。