オーダーメイドのメダルを手にする嶋谷徹さん。「集める喜びを知ってほしい」と額も用意した=大阪府寝屋川市
東京タワーや通天閣など全国約300カ所の観光地で売っている記念メダル。その魅力を伝えようと、大阪の収集家がお好みの写真を印刷したオーダーメイドのメダル制作を始めた。誕生祝いなど人生の節目に「自分だけの1枚をつくってみては」と呼びかける。
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大阪府寝屋川市のソフトウェア制作会社社長の嶋谷(しまや)徹さん(53)。約10年前から次男と一緒に各地を車で巡り、直径31ミリのメダルを計約700枚集めてきた。
今年2月、記念メダルを製造する「茶平(ちゃへい)工業」(大阪市住吉区)を訪ね、「オリジナルデザインのメダルをつくりたい」と武部匡伸(まさのぶ)専務(44)に伝えると、「プリンターを使えば、いろいろな写真を印刷できますよ」と言われた。同社は真鍮(しんちゅう)製メダルを手作業で彩色してきたが、2年前に大型インクジェットプリンターを導入。パソコンにデータを取り込み、写真そのままの色をメダルに印刷できるようになった。
嶋谷さんは「画像を入稿できるシステムがあれば、自分だけの1枚をつくれるのでは」と、オーダーメイドのメダルの通信販売を思いついた。注文者はネットの販売サイトを通じて画像を入稿し、デザインを指定。茶平工業が嶋谷さんからデータやデザインを受け取ってメダルを完成させ、注文者に届く仕組みだ。
嶋谷さんは「『インスタ映え』が流行語になるなど、人にどう見られているかが写真撮影の目的となっている今、思いのつまった特別な1枚を手元に残してほしい」と話す。
メダルは1枚千円。名前や日付も刻印でき、キーホルダーにも加工可能だ。注文は「オリジナル記念メダルショップ」(
https://shop.kinenmedal.net
)へ。問い合わせは嶋谷さん(072・829・1130)へ。(机美鈴)