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病床に届けた東海ブルーの絆 箱根Vへ、両角監督の決意

作者:佚名  来源:asahi.com   更新:2018-1-2 14:12:33  点击:  切换到繁體中文

 

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走り込む竹内峻哉さん(手前中央、成田高・松澤誠監督提供)


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箱根駅伝で初の総合優勝を目指す東海大に、スポーツ推薦で来春入学するはずだった高校3年生が昨年10月末、突然脳梗塞(こうそく)で倒れた。東海ブルーのユニホームで箱根を走ることを夢見ていた千葉・成田高3年の竹内峻哉さん(17)。聞かれたことに目で合図を送ることはできるようになったが、体はまだ動かせない。昨年11月、見舞いに訪れた東海大の両角速監督はある物を病床に置いてきた。竹内さんの回復を、心から願って――。


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「箱根は竹内君の分まで、頑張ります」。そう言って両角監督は昨年、デザインを一新した東海大の真新しいユニホームと、東海大が10年ぶりに優勝した出雲駅伝の記念パネル。そして、その出雲で学生たちがつないで、汗がしみこんだ本物のたすきを竹内さんのもとに届けたのだ。眠ったままの竹内さんの隣で、竹内さんの母は涙がとまらなかったという。


成田高陸上部の松澤誠駅伝監督はいう。「東海大の学生さんたちは、竹内のことを直接知らない。でも今度入ってくる彼の分まで頑張ると、はっきり両角先生がおっしゃってくれた。感謝、感謝です」。竹内さんの回復が長引けば、東海大の入試も受けられない。それでも両角監督は、「マネジャーという道もある。1年たとうが、2年たとうが、面倒をみたい」と励ましたという。


竹内さんが倒れたのは昨年10月27日。全国高校駅伝の千葉県予選前日のことだった。校外にいた松澤監督の携帯が鳴った。翌日のレースを走る予定だった竹内さん本人からだった。


「ろれつが回っていなくて、明らかにおかしかった」。コーチとすぐに連絡をとり、校内にいた竹内さんを探した。倒れている竹内さんの部屋の机やいすもなぎ倒されていた。


松澤監督は翌朝まで病院にいた。「勝つか負けるかより、生きるか死ぬか、でしたから」。竹内さんは一命を取り留めたが、竹内さんが走れなかった成田高は千葉県の男子予選で7位に敗れた。


竹内さんの5000メートルの自己ベストは15分10秒台。松澤監督は「正直、いまはすごい選手ではないですけど、礼儀正しくて純粋で本当に陸上が好きな生徒。(成田高に)一般入試で入学してきたときは一番遅かったですけど、高校3年間で一番伸びた子でした」。


近ごろは毎日少しずつ良い変化があるという竹内さん。彼も東海大の初の総合優勝を願っているはずだ。(原田亜紀夫)




 

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