下町ボブスレーとジャマイカ選手
ジャマイカボブスレーチームは、コーチのサンドラ・キリアシス氏が辞任したと発表した。14日、公式ツイッターで明らかにした。辞任によって、平昌(ピョンチャン)冬季五輪で使用予定のそりが使えなくなる恐れがある。20日の五輪本番を前に、混乱が広がっている。
ジャマイカ、下町ボブスレー使わず 製作側は賠償請求も
「遅い、安全でない、検査不合格」ジャマイカ側の言い分
言葉を動きに、動きを言葉に。「孤高の星 羽生結弦」
キリアシス氏はドイツ人で、ボブスレー女子の2006年トリノ五輪金メダリスト。英BBCによると、ジャマイカチームでドライビングコーチを務めていた。しかし、不本意な配置換えを告げられて辞任。五輪で使用予定のそりについて権利を主張し、支払いを要求した。ジャマイカ側は拒否し、そりの所有権をめぐって争いが続いている。
一方、ロイター通信やジャマイカのメディアによると、ジャマイカ側は「キリアシス氏はチームに悪影響を及ぼす人物だった。彼女が去り、状況は改善した」とコメント。五輪で使用するそりについても「何の変更の見込みもない」としている。
ジャマイカチームは元々、日本の下町ボブスレープロジェクトと契約を結び、平昌五輪を目指してきた。しかし、昨年12月から使用するそりをラトビア製に変更。下町のそりを使用してこなかった。
五輪の公式練習は17日からスタートする。下町プロジェクトは、使用再開の申し出に備えて韓国国内にそりを用意しているが、15日時点でジャマイカ側からの連絡はないという。(高野遼)