女子団体追い抜きで金メダルを獲得し、喜ぶ(右から)高木美帆、高木菜那、佐藤綾乃、菊池彩花=21日、江陵オーバル、北村玲奈撮影
平昌冬季五輪第13日の21日、スピードスケートの団体追い抜き(チームパシュート)の女子決勝があり、日本がオランダを下して金メダルを獲得した。2006年トリノ大会から正式種目の団体追い抜きでは男女を通じて日本勢初の快挙。これまでの最高成績は10年バンクーバー大会で女子が獲得した銀だった。
日本はカナダとの準決勝に出た菊池彩花(30)=富士急=に代えて佐藤綾乃(21)=高崎健康福祉大=を起用。高木美帆(23)=日体大助手=、高木菜那(25)=日本電産サンキョー=の布陣で決勝に臨み、2分53秒89の五輪新記録のタイムで、ソチ五輪金のオランダを上回った。
これで今大会の日本勢のメダル獲得数は計11個となり、冬季五輪で過去最多だった1998年長野大会のメダル数を更新。今大会の日本勢の金メダルは、三つ目となった。
高木美帆(日体大助手) 「チーム全員の力で取れた金メダルなので、感無量です。(金銀銅の)3種類のメダルを集めるって意識はなく、このチームで勝ちたい気持ちだけだった」
佐藤綾乃(高崎健康福祉大) 「今日は今までに感じたことない緊張で、不安、恐怖もあった。先輩たちのおかげで金メダルを取れたので、感謝の気持ちでいっぱい」
高木菜那(日本電産サンキョー) 「コーチが金を取ることより、最高のレースをしてこいと言ってくれて集中できた。みんなが見守ってくれたから最後まで転ばずゴールできた」
菊池彩花(富士急) 「(準決勝では)他の2人が足を使わないように、自分が壁になって滑れればいいと思っていた。最高の大会になった」