政府は9日、国家戦略特区諮問会議を開き、自動運転やドローンなど新しい技術の実証実験をしやすくするため、地域を限って規制を緩和する国家戦略特区法の改正法案を了承した。道路交通法が道路使用者に義務づける許可など実験に必要な手続きを簡素化する。13日にも改正法案を閣議決定し、今国会での成立を目指す。
改正法案では、自動運転、ドローン飛行、電波利用に関する実証実験について、全国10カ所の国家戦略特区内で地域を限り、規制緩和することができる制度(サンドボックス)を設ける。実験を監視・評価する委員会を設けて事後チェックを強化する代わりに、事前の規制を抑えてスムーズな実験の実施を後押しする。