力投する三重の福田=池田良撮影
(31日、選抜高校野球 三重2―1乙訓)
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直球の球速は130キロを超える程度。「速くても打たれたら意味がありませんから」と三重の背番号「1」をつける福田は言う。
八回1死二、三塁はスライダーで勝負した。116キロで乙訓の4番を空振り三振、次打者も114キロで一ゴロに。九回のピンチはツーシームだ。空振り三振で1点差を守り切った。
「自分で居場所をつくった選手」と小島監督は評する。入学後に横手投げに変えた。「定本、山本大と本格派がいたから」と福田。スライダーに加え、ツーシームを覚えた。すべて大舞台で生きた。
初戦は背番号「10」の主将、定本が完封。「自分も最後まで、と思った」。イニング合間の肩慣らしの相手は定本がしてくれた。九回は「平常心でお前らしくいけ」と送り出された。
準々決勝に関する質問にはともに「誰が投げても」と答えた。念を押すと、「もちろん自分が先発したいです」と口をそろえた。(編集委員・安藤嘉浩)
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○浦口(三) 三回、決勝の右越えソロ。2回戦も3打点と貢献。「こんなに活躍できると思わなかった。次も自分らしいフルスイングをしたい」