トランプ米大統領は先週金曜日、中国がウイルスを撒き散らしたことを関税手段を用いて懲罰することを検討するかもしれないと述べた。これについて外交部(外務省)の華春瑩報道官は6日「いわゆる『中国がウイルスを撒き散らした』に関しては、事実を用いて語るべきだ」と表明した。
華報道官は「5月1日に米疾病予防管理センター(CDC)ウェブサイトは、センターのSchuchat首席副所長及び「COVID-19対策チーム」による報告を発表した。報告は、中国からではない持続的な旅行関連の感染流入、及び大規模な集まり、検査規模の有限性が招いた見えない感染、無症状の感染が、2~3月期の米国の蔓延加速をもたらしたと明記している。こうした事実は非常に明らかだ。いわゆる『中国がウイルスを撒き散らした』は全くのでたらめであることを、事実は証明している。中国側の感染症対策と比べると、1月3日に中国側から感染情報の通知があってから、3月13日に国家非常事態を宣言するまでに、米国政府は70日間の時間を費やした。全ての中国国民及び過去14日間に中国を訪れた外国人の入国を禁止した2月2日から計算しても、米側は3月13日までに40日間の時間を浪費した」と指摘。
「中国は2か月余りの時間を使って感染症を迅速にしっかりと抑制し、4月8日には武漢市の都市封鎖措置を全面的に解除したが、この時米国内の感染者数は40万人近くまで上昇し、ましてや現在では120万人を超えた。この数か月間に、米国自身は一体何をしたのか?」と述べた。
また「我々は米側に対して、中国側に責任を転嫁し、中国に視線をそらさせるのを止め、まず国内の事をしっかりと行うよう忠告する。当面の急務は米国内の感染状況をしっかりと抑制し、国民の生命の安全を最大限守ることだ」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年5月7日