北朝鮮の朝鮮労働党は20日、中央委員会総会を開く。朝鮮中央通信が19日、党中央委政治局による18日付の決定書が発表されたとし、「革命発展の重大な時期の要求に合わせ、新たな段階の政策的問題などを討議して決定する」と伝えた。27日に板門店で開かれる南北首脳会談のほか、6月までに開かれる見通しの米朝首脳会談に向けて党の政策を確認するとみられる。
党中央委総会では、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長とポンペオ米中央情報局(CIA)長官との会談結果を受け、北朝鮮の核開発を巡る路線に変更があるかどうかが焦点になりそうだ。
北朝鮮メディアは19日現在、ポンペオ氏の訪朝や米朝首脳会談の開催については触れていない。
党中央委総会の開催は昨年10月以来。昨年の党中央委総会では、正恩氏が情勢報告を行い、核開発と経済改革を同時に進める並進路線の貫徹を訴え、「国家核武力建設の歴史的大業の完成」を呼びかけた。(ソウル=牧野愛博)