MEGAドン・キホーテ UNY東海通店の店内=名古屋市港区
ユニーの佐古則男社長は23日、報道各社のインタビューに応じ、スーパーのアピタやピアゴの既存9店に、ドンキホーテホールディングス(HD)の売り場を参考にした手法を採り入れることを明らかにした。店内表示や陳列をドンキ式に変更。消費者が楽しめる店を目指す。
ユニーはドンキホーテHDから4割の出資を受けている。今回の対象はアピタ8店、ピアゴ1店。価格表示を手書きにしたり、マネキンを目立つように配置したりすることを検討する。店長の裁量で売り場を変えていく。各店の実績を踏まえて、対象店舗の拡大を検討する。佐古氏は「手書きでお客様の目に留まる価格表示にして、マネキンの置き方も徹底的に工夫する。今までとはやり方を変えていく」と話した。
ユニーは今年からドンキと協業した「MEGAドン・キホーテ UNY」を6店で展開している。(斉藤明美、細見るい)
東海地方の14店舗てこ入れへ
ユニーは2019年2月期に30億円超を投じ、スーパー「アピタ」と「ピアゴ」の東海地方にある計14店を改装する。既存店をてこ入れし、収益力を強化する。
ユニー・ファミマHDは19年2月期に、65億円をかけて全国の既存20店を改装する方針を打ち出している。このうち、静岡を含む東海4県ではアピタ11店、ピアゴ3店が対象になっている。食品売り場では精肉や総菜などを強化。それ以外の分野では下着や靴、台所用品の品ぞろえを拡充する。「利益が出ている店だが、改装で来店者をさらに増やしたい」(広報)としている。
ユニー・ファミマHDの19年2月期は、総合スーパー部門の純利益が96億円となる見通し。既存店の改装に加え、不採算店の閉店も進めることで21年2月期には115億円とする目標だ。