政府は15日、国連が掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」を地方にも広めようと、優れた取り組みを提案した29自治体を「SDGs未来都市」に選んだ。成功モデルがほかの自治体に波及することで、昨年10月時点で1%だったSDGsに取り組む自治体の割合を、2020年までに30%に伸ばすことをめざす。
【特集】SDGs
政府は2月に公募を開始。応募があった55自治体を審査して29自治体を選んだ。さらに、そのなかから、富山市のLRT(次世代型路面電車)によるコンパクトな街づくりなど10のモデル事業を選定し、上限4千万円の補助金制度も設けた。
選定証授与式で、SDGs推進本部長を務める安倍晋三首相は「それぞれの提案を着実に実施し、全世界に誇れる取り組みとなるようご尽力いただきたい」と話した。
●選定された「SDGs未来都市」
【都道府県】北海道、★神奈川県、長野県、広島県
【市町村】札幌市、★ニセコ町、★下川町(北海道)、東松島市(宮城県)、仙北市(秋田県)、飯豊町(山形県)、つくば市(茨城県)、★横浜市、★鎌倉市(神奈川県)、★富山市(富山県)、珠洲市、白山市(石川県)、静岡市、浜松市(静岡県)、豊田市(愛知県)、志摩市(三重県)、堺市(大阪府)、十津川村(奈良県)、岡山市、★真庭市(岡山県)、宇部市(山口県)、上勝町(徳島県)、★北九州市(福岡県)、★壱岐市(長崎県)、★小国町(熊本県)
(★はモデル事業に選ばれた自治体)