公式会見で、吉田(右)にイヤホンをつけてもらう西野監督=長島一浩撮影
日本代表の西野朗監督は23日、エカテリンブルクであった記者会見でセネガル戦(日本時間25日午前0時開始)に向けての意気込みを語った。会見の主なやりとりは次の通り。
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西野監督「リスク冒しても勝負かける」 セネガル戦
――フィジカル面以外でセネガルの強みは。
「日本のサッカー界ではアフリカ勢に対し、まずフィジカル面を警戒するが、セネガルは肉体的に強くて速いだけではない。守備面でも規律があって組織化されている」
――3月にマリと親善試合で戦ったのは、この試合への準備になったか。
「アフリカといっても地域によってまったく違う。5月にはガーナとも戦ったが、マリともガーナとも違うセネガルがそこにはあると思っている」
――どうやってセネガルに対抗する。
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「ここ数日、(体重59キロの)乾、(身長168センチの)大島に対し、あと5キロ増量せよ、あと5センチ身長を伸ばせ、といい続けてきたが、調整は失敗した。それ以外で対応することを余儀なくされている」
「軽い体でも考えられることはある。体のコンタクトが多くなる展開だと不利。クイックネスを生かし、ボールをしっかり動かして対応していく」
――先日の練習後、先発のベースはコロンビア戦から変えない、と言っていた。
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「(質問者の日本メディアに対して)日本のジャーナリストからそういう質問をされるのはどうなんでしょうか。あまり話したくないところ。コンディションの悪い選手はおらず、全員がピッチに立てる。選択肢はもちろんあるが、基本的には先発はコロンビア戦(と同じ)、と現時点では考えています」
――相手のマネが最も危険な選手。抑えるプランは。
「彼だけならば対応できると思うが、彼がいることで前線の選手がスムーズに動き出し、中盤や最終ラインの選手も連動してくる。その対応に苦慮すると思う。彼だけならば、1対1でなく3対1で抑えることは可能かもしれないが」
――2試合目で勝ち点3を積み上げて決勝トーナメント進出を決めたいか。ある程度引き分けでも、よしとするか。
「コロンビア戦のハーフタイム中では、勝ち点1でもいい、という選手はいた。ただ私は、勝たなければいけない試合と捉え、勝ちにいく戦術、戦略を与えた。今首位に立っている。2戦目で決めると選手たちに伝えているし、そう思わなければいけない相手。多少のリスクがあっても、最高のポイントを目指す、勝負にかける2戦目でないといけないと考えている」(エカテリンブルク=藤木健)