韓国・金海空港から福岡空港に昨年10月、金塊計約60キロ(約2億8千万円相当)が密輸された事件で、福岡県警と門司税関は18日、岡山市中区の会社社長、三好康司容疑者(42)ら4人を関税法違反(無許可輸入)などの疑いで逮捕したと発表した。三好容疑者らは、金塊の買い付け役だったとみている。
他に逮捕されたのは、同社員の戎(えびす)直也(29)=東京都台東区=、同社員の中田京子(52)=岡山市北区=、会社経営の宇田川豊和(56)=埼玉県川口市=の各容疑者。三好と宇田川両容疑者は容疑を認める一方、戎と中田両容疑者は否認しているという。
県警生活経済課などによると、4人は昨年10月31日、韓国籍の男女らと共謀して、金海空港から福岡空港に金塊計約60キロを無許可で輸入し、消費税など計約2200万円を免れた疑いがある。
三好容疑者の会社は昨年10月~今年1月に買い付け代金として、香港の貴金属販売業者に約216億円を送金していたという。